【獣医師監修】『クレデリオキャット錠』の効果と使い方~食べる猫用ノミ・マダニ駆除薬のメリット・注意点について解説~

猫のノミ・マダニ対策といえばスポットオンタイプ(背中に垂らす液体薬)が主流ですが、「首元を気にして嫌がる」「同居猫同士で舐め合ってしまう」「薬で被毛がベタつく」といったお悩みを抱える飼い主様も少なくありません。

そうした中、新しい選択肢として登場したのが、猫用の経口ノミ・マダニ駆除薬『クレデリオキャット錠』です。

この記事では、クレデリオキャット錠の基本情報、即効性や持続期間、食事と一緒に与える重要性、気になる疑問まで詳しく解説します。


クレデリオキャット錠は、イソオキサゾリン系成分「ロチラネル」を有効成分とする猫用の経口ノミ・マダニ駆除薬です。猫ちゃんが飲み込みやすい超小粒の錠剤で、バニラ風味が施されています。

従来のスポット剤(滴下薬)で皮膚トラブルが起きてしまう猫ちゃんや、首元に液を塗られるのを嫌がる猫ちゃんにも適した新しい予防の形です。

項目 内容
医薬品区分 動物用医薬品
有効成分 ロチラネル(12mg / 48mg)
剤形・フレーバー 経口錠剤(超小粒 / バニラ風味)
効能・効果 猫:ノミ及びマダニの駆除
投与頻度 月1回(経口投与)
対象条件 生後8週齢以上、かつ体重0.9kg以上

① 投薬直後から抱っこOK!濡れない・舐め合わない
スポットオンタイプの場合、薬剤が乾くまで触れ合えなかったり、多頭飼いのご家庭では同居猫が舐め合わないよう隔離したりする手間がありました。経口タイプのクレデリオキャット錠なら、投与直後からスキンシップが可能で、同居猫と隔離する必要もありません。また、薬で被毛がベタつく心配もありません。

② 圧倒的な即効性と産卵抑制!ノミ・マダニの繁殖サイクルを遮断
クレデリオキャット錠は投与後、非常に早いスピードで高い駆除効果を示します。

・高い即効性: 既に寄生しているノミを投与8時間後に98%、マダニを投与12時間後に98%駆除します。(なお、マダニは投与24時間後に100%駆除します)

・繁殖・卵の抑制: 投与24時間後にはノミの産卵を97%抑制します。また、投与後30日間以上、新たに寄生したノミに対し寄生12時間以後の産卵を99%以上抑制します。ノミが大量の卵を産み落とす前に効果を発揮するため、お部屋の中(ベッドやカーペット等)でのノミの環境汚染・再寄生サイクルを根絶します。臨床試験では、ノミアレルギー性皮膚炎(FAD)による赤み・丘疹・鱗屑・かゆみ・脱毛・皮膚炎/膿皮症の有意な改善が確認されています。

・35日間の持続効果: 投薬後35日間にわたって、新たに寄生したノミ(寄生8時間後に96%以上、12時間後に99%以上)・マダニ(寄生24時間後に99%以上)も速やかに撃退し続けるため、1か月間しっかり愛猫を守ります。

③ バニラ風味の超小粒だから食べやすい
猫ちゃんのお口に合わせた非常に小さな錠剤で、バニラ風味が施されています。実地試験でも非常に高い投薬成功率が報告されています。


■ 食事と一緒に(または食後30分以内に)投薬する!
クレデリオキャット錠の投与において最も大切なポイントは、「必ず食事と一緒に、または食後30分以内に与える」ことです。
有効成分のロチラネルは、胃の中に食べ物(脂質等)が存在することで効率よく全身へ吸収される性質を持っています。空腹時に投与すると成分の吸収率が著しく低下し、本来の駆除効果が得られなくなる恐れがあります。

■ 上手な投薬のコツ
・フードやおやつに混ぜる: いつものウェットフードや大好きなおやつに包んで与える
・食後に直接投与: 食事をとらせた直後にお口の奥(舌の付け根)へそっと入れて飲み込ませる
・万が一吐き出した場合: 投薬後30分以内に嘔吐して本剤を完全に排出した場合は、再度同量を投与します。


猫ちゃんの体重に合わせて、2種類の規格(ロチラネル含有量)が用意されています。
愛猫の体重に合わせて選択します。

規格名 適用体重
クレデリオキャット錠 12mg 体重 0.9kg以上 〜 2.0kg以下
クレデリオキャット錠 48mg 体重 2.0kgを超え 〜 8.0kg以下

(※体重8.0kgを超える大型猫の場合は、獣医師の指示のもと上記規格を適切に組み合わせて投与します)
(※成長期の子猫は毎月投薬前に体重を測定し、その時点の体重に適した規格を選択してください)


Q1. 錠剤を割って(分割して)与えてもいいですか?
A. 分割は推奨されません。クレデリオキャット錠には割線がなく、分割した際のお薬成分の均一性が確立されていません。正確な量を投与するため、割らずに体重に合った規格をそのまま与えてください。

Q2. 妊娠中・授乳中・繁殖用の猫に与えても大丈夫ですか?
A. 安全性が確認されていないため使用できません。繁殖期、妊娠中、または授乳中の猫に対するクレデリオキャットの安全性は確認されていません。(なお、ラットの実験室内試験では生殖能力への悪影響の所見はみられませんでした)該当する猫ちゃんへの投薬は避け、獣医師へご相談ください。

Q3. 犬にクレデリオキャットを与えても良いですか?
A. 与えてはいけません。クレデリオキャット錠は猫専用の医薬品として承認されています。犬には犬用のクレデリオ錠を使用してください。

Q4. てんかんや神経症状の持病がある猫にも使えますか?
A. 必ず事前に獣医師へご相談ください。有効成分ロチラネル(イソオキサゾリン系)は、まれにけいれん、運動失調(ふらつき)、振戦(震え)等の神経症状が認められることがあります。過去にてんかん発作等の病歴がある猫ちゃんへ投与する場合は慎重な判断が必要です。

Q5. 投薬を忘れてしまった場合はどうすればいいですか?
A. 気づいた時点ですぐに食事と一緒に与えてください。投与を忘れてしまった場合は、気づいたタイミングでフードと共に投薬し、その日を起点として毎月1回の投与スケジュールを再開してください。

Q6. どのような副作用が報告されていますか?
A. 嘔吐、元気消失、食欲不振などが報告されています。諸外国における臨床試験及び市販後調査において、嘔吐、元気消失、食欲不振等が報告されています。万が一、本剤の投与後に副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けてください。

Q7. クレデリオキャット錠で感染症の予防(伝播防止)もできますか?
A. 寄生虫が媒介する病気の伝播阻止効果については確認されていません。本剤は猫に寄生したノミ及びマダニを駆除する動物用医薬品であり、これらの寄生虫が媒介する疾病の伝播を阻止できるかについての検討は行われていません。

Q8. 使用するにあたってのその他の禁止事項はありますか?
A. 8週齢未満または体重0.9kg未満の子猫、ならびに本剤の有効成分(ロチラネル)に過敏症のある猫には使用しないでください。


  • スポット剤のベタつきや投薬後の隔離から解放されたい!
  • ノミ・マダニを速やかに駆除して、部屋の中のノミ繁殖まで防ぐ
  • 最大効果を得るために「必ず食事と一緒に(または食後30分以内に)」投薬する
  • 錠剤の分割投与は行わず、体重(0.9kg以上)や持病(てんかん等)に応じた適切な指示のもと使用する

『クレデリオキャット錠』は、「液体薬を首元に塗られるのが大嫌い」「スポット剤を塗ったあとのスキンシップ制限がストレス」と感じていた飼い主様と猫ちゃんにとって、非常に画期的な月1回のノミ・マダニ駆除薬です。

愛猫の体質や既往歴、性格に合わせた最適な駆虫薬選びについて、まずは一度かかりつけの動物病院(獣医師)へご相談ください。

また、動物用医薬品に関するご不明点やご相談がある場合は、動物のお薬の専門店『ねこあざらし薬店』にお気軽にお問い合わせください。