劇薬
一般医薬品

ネプトラ 犬用 2本入

¥8,580 (税込)

 

【製品概要】
この薬は、犬の細菌性および真菌性外耳炎を適応症とする外用液剤です。
片耳につき、1回1本耳に注入して効果が28日間続きます。

【使い方】
患耳に本剤を1mL注入し、耳根部をマッサージして外耳全体に行き渡らせます。
使用前に生理食塩水等で耳洗浄を行い、乾燥させてください。

3ヶ月齢未満の犬には使用しないでください。

【主成分】
1:テルビナフィン塩酸塩 1.67g/本品100mL中
2:フロルフェニコール 1.67g/本品100mL中
3:モメタゾンフランカルボン酸エステル 0.22g/本品100mL中

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この商品は【劇薬】です。
劇薬譲受書を記載し、pdfファイルにてご提出いただけましたら、購入可能です。
こちらのページの手順にてご提出下さい。
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説明

効果効能】
有効菌種:本剤感受性のブドウ球菌属及びMalassezia pachydermatis

適応症:犬:細菌性及び真菌性外耳炎

【用法用量】
患耳あたり本剤全量(投与量として約1mL)を単回投与した後、耳根部をマッサージし、本剤が外耳内全体に行きわたるようにする。なお、本剤の投与前に生理食塩水で外耳道洗浄を行い、乾燥させておくこと。

【使用上の注意】
(基本的事項)

1.守らなければならないこと

(一般的注意)

・本剤は犬用の医薬品であるため、犬以外の動物に使用しないこと。
・本剤は効能・効果において定められた適応症の治療にのみ使用すること。
・本剤は定められた用法・用量を厳守すること。なお、用法・用量に定められた単回の投与であってもそれを反復する投与は避けること。
・本剤の投与は獣医師又は獣医師から投与法の指導を受け十分に熟練した者が行うこと。

(使用者に対する注意)

・類似化合物で過敏症の既往歴のある人は本剤との接触を避けること。
・本剤は眼刺激性があるため、眼に入らないように注意すること。誤って眼に入った場合は、直ちに大量の水で洗い流すこと。
・本剤は皮膚につかないように注意すること。誤って皮膚に付着した場合は、付着した箇所を直ちに大量の水で洗い流すこと。

(取扱い及び廃棄に関する注意)

・小児の手の届かないところに保管すること。
・本剤の保管は直射日光、高温及び多湿を避け、室温で保存すること。
・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。
・本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること。

2.使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受け、医師に本剤の添付文書またはラベルをみせること。
・モメタゾンフランカルボン酸エステルは実験動物(ウサギ)において催奇形性が認められたとの報告がある。従って、妊娠又は妊娠している可能性がある場合は慎重に取り扱うこと。

(犬に関する注意)

・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。
・本剤投与時に、犬の眼に入らないように注意すること。誤って眼に入った場合は、直ちに大量の水で洗い流すこと。

(専門的事項)

①対象動物の使用制限

・本剤は3カ月齢未満の犬には使用しないこと。
・鼓膜に穴が開いている犬には使用しないこと。
・本剤の繁殖に及ぼす影響は確認されていないため、妊娠中及び授乳中の動物には投与しないこと。
・本剤に含まれる有効成分及びその他のコルチコステロイドに過敏症の認められた動物には使用しないこと。
・全身性毛包虫症を呈する犬には本剤を投与しないこと。

②重要な基本的事項

・本剤の使用に当たっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、適応症の治療上必要な最小限の投与に止めること。
・細菌性及び真菌性外耳炎は、他の症状に続発してみられることがある。したがって、慢性及び再発性外耳炎に罹患した動物においては、アレルギーや耳の解剖学的構造などの潜在的な原因に対処しない限り、本剤を投与しても有効性に影響がみられる可能性があるため、本剤を投与する前には、適切な診断を行うこと。
・寄生虫による外耳炎の場合は、適切な殺ダニ剤により駆除すること。
・本剤は単回投与の製剤であり、国内臨床試験において、投与後28日に臨床効果を評価している。そのため、臨床的評価は基本的には投与後28日以降に行うことが望ましいが、投与後1~2週間経過しても症状の改善が見られない場合には適切な他の治療方法を開始することを考慮する必要がある。

③相互作用

・他の医薬品等との相互作用は特に認められていないが、生理食塩水以外の耳内洗浄液との適合性については確認していない。

④副作用

・本剤の投与後にコルチゾール値の減少が認められている。この所見はモメタゾンフランカルボン酸エステルが吸収され、体循環に入ったことを意味しており、病理学的あるいは臨床症状とは関係なく可逆的作用であるが、内分泌疾患(糖尿病、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症など)の疑われる犬には注意して使用すること。
・本剤の高用量、頻回投与により、AST、TP、IP、CRE、Caの軽度の変化及び投与部位に軽度の紅斑が認められることがある。

⑤その他の注意

・モメタゾンフランカルボン酸エステルは実験動物(ウサギ)において催奇形性が認められたとの報告がある。従って、妊娠又は妊娠している可能性がある動物には使用しないこと。
・コルチコステロイドの長期にわたる局所投与は副腎皮質機能の低下及び医原性の副腎皮質機能亢進症への関連が認められている。
・本剤の猫における効果及び安全性は確立されていないため、使用しないこと。因果関係は十分に確立されていないが猫では市販後の有害事象として、神経症状(瞬膜突出、縮瞳、瞳孔不同等を伴うホルネル症候群、及び運動失調、斜頸等の内耳障害)、並びに全身症状(食欲不振や嗜眠)が報告されている。

【貯法】
室温保存

【包装単位】
ブリスター包装(PTP包装)し、1包装単位とする。
容器への注入量:1.0mL

【承認区分】
医薬品(動物用医薬品)

【製剤区分】
抗生物質製剤

【規制区分】
劇薬, 指定医薬品

【製造販売業者】
エランコジャパン株式会社

【メーカーお問合わせ先】
エランコジャパン株式会社
〒107-0052 東京都港区赤坂四丁目15番1号
TEL:0120-126-471

よくある質問

Q.1回の治療に必要なネプトラ®の投薬量は?
A.片耳あたり、1チューブ(1ml)を全量投薬します。
 投薬は1回だけなので、初回診察時に投薬が完了します。
 ※臨床効果は徐々に発現し、28日程度で最大化します。
Q.ネプトラ®の投薬前に耳洗浄は必要ですか?
A.ネプトラ®の効果を最大化するため、投薬前に耳道を洗浄し、
 できるだけ耳垢などを取り除いてください。
 耳洗浄後は、乾綿などで水分を十分に吸い取ってからネプトラ®を投薬してください。
Q.ネプトラ®投薬後に犬が耳を振ることは効果に影響しますか?
A.いいえ、特に影響しません。
 臨床試験では、ネプトラ®投薬後耳の根元を30秒ほどやさしくマッサージし、
 その後は自由に行動させた状態で、効果を確認しています。
 ※ただし、犬が首を振った際に薬液が目に入らないよう十分ご注意ください。
Q.ネプトラ®は、難治性の外耳炎に使用できますか?
A.ネプトラ®は、外耳炎でもっとも多く認められる細菌(ブドウ球菌属)と真菌
 (M.pachydermatis)に対して効能を有するため、外耳炎の治療の際にまず初め
 に選択すべき薬剤です。
 グラム陰性菌や緑膿菌への効能はないため、難治性の外耳炎への使用は推奨されません。
Q.小型犬でも1チューブ全量の投薬が必要ですか?
A.はい、ネプトラは、犬種・体重に関わらず片耳あたり、1チューブを投薬してください。
 国内臨床試験において、1.5kg~77.5kgの犬での効果と安全性を確認しています。
Q.ネプトラ®の投薬量と、液状であることはなぜ重要なのですか?
A.ネプトラ®は1チューブ1mlの液状点耳薬です。
 十分な液量があることで、耳道全体を治療することができます。
 また、液状であることにより、水平耳道までスムーズに薬液がいきわたる、
 再診時に耳鏡で観察する際の支障にならないなどのメリットがあります。
Q.ネプトラ®投与後の再診はいつ実施したらよいですか?
A.ネプトラ®は、1回で投薬が終了するため、特定の日に再診する必要はありません。
 目安として7~14日後に一度再診いただき、悪化している場合や改善が乏しい場合
 は、治療法の再検討や培養検査などをご検討ください。
Q.ネプトラ®投薬後にペットオーナーに伝えるべきことはなんですか?
A.自宅では、他の点耳薬をしないこと、耳洗浄、入浴、水泳など耳道に水が入る行為
 は避けるようにお伝えください。
Q.外耳炎が改善しているかどうかは、どのようにわかるのですか?
A.耳の赤みや腫れ、においが軽減してくるかもしれません。
 また、顔をこすることや、耳をさわったときに後ろ足でかいたり、クンクン鳴いたり
 するしぐさも減ってきます。
Q.なぜ、再診へ行かないといけないのですか?
A.目に見える部分は治ったように見えても、耳の中の炎症は残っていることがあるため
 、必ず獣医師の指示に従って、きちんと再診してもらいましょう。
 また、外耳炎は再発しやすい病気です。
 定期的にチェックしてもらうことも重要です。
Q.うちの子は耳をさわられるのをとても嫌がるのですが、点耳は必要でしょうか?
A.ネプトラは、動物病院で獣医師が1回点耳をするだけで治療が終了する、ワンちゃん
 への負担が少ない治療薬です。
 ただし、耳の状態によっては、鎮静剤や麻酔を使用して必要な検査や治療を行うこと
 もあります。
 動物病院で診察をしてもらい、獣医師の指示に従うようにしてください。
Q.なぜ、耳垢の検査が必要なのですか?
A.耳に細菌や酵母の感染があるかどうかを確認して、治療に役立てるためです。
 状態によっては、耳垢を検査センターに送って培養検査を行うこともあります。
Q.なぜ、何度も外耳炎を繰り返すのでしょうか?
A.外耳炎を繰り返す場合は、アレルギーなど別の病気が関係していることがあります。
 獣医師の指示に従い、定期的に診察を受けることが大切です。
Q.食事を変更する必要はありますか?
A.外耳炎は食物アレルギーと関連していることも多いため、獣医師から勧められた場合
 は、食事を変更すると良いでしょう。

 

添付文書等

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