説明
【効果効能】
猫:IRISステージ2~3の慢性腎臓病における腎機能低下の抑制及び臨床症状の改善
【用法用量】
本剤を1回あたり1錠、1日2回、朝晩の食後に経口投与する。
【使用上の注意】
(基本的事項)
1.守らなければならないこと
【一般的注意】
(1)本剤は要指示医薬品であるので、獣医師等の処方箋・指示により使用すること。
(2)本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
(3)本剤は定められた用法・用量を厳守すること。
(4)本剤は猫以外の動物には投与しないこと。
(5)本剤は朝晩投与すること。但し投与前に餌を与えること。
【取扱い及び廃棄のための注意】
(1)使用期限を過ぎたものを使用しないこと。
(2)本剤は使用時にPTPシートから取り出すこと。
(3)本剤を他の包装・容器に移し替えないこと。
(4)小児の手の届かないところに保管すること。
(5)本剤のPTPシートは紙箱に収納する等、直射日光、高温及び多湿を避けて保管すること。
(6)使用済みのPTPシートは、地方公共団体条例等に従い処分すること。
(7)本剤を廃棄する場合は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること。
2.使用に際して気を付けること
【使用者に対する注意】
本剤を誤って飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けること。成人男性がベラプロストナトリウム製剤を7240μg(362錠)服用し、胃洗浄と活性炭投与により回復した例がある。
【猫に関する注意】
(1)本剤の投与により、ときに食欲低下が認められることがある。
(2)副作用が認められた場合は、速やかに獣医師の診察を受けること。
(3)本剤は、10ヶ月齢未満の猫に対する安全性は確立していないため、10ヶ月齢未満の猫には使用しないこと。
(4)本剤は妊娠中の猫に対する安全性は確立していないため、妊娠猫又は妊娠の可能性がある猫には投与しないこと。
(5)本剤は体重7kgを超える猫に対する有効性は確認されていない。
(専門的事項)
【対象動物の使用制限等】
(1)本剤は、甲状腺機能異常症及び重度の肝障害の猫に対する安全性は確立していないため、本剤を投与する場合は注意して投与すること。
(専門的事項)
【対象動物の使用制限等】
(1)本剤は、甲状腺機能異常症及び重度の肝障害の猫に対する安全性は確立していないため、本剤を投与する場合は注意して投与すること。
(2)本剤の承認申請時の臨床試験では、急性憎悪期を除く国際獣医腎臓病研究グループ(IRIS)のステージ2及び3の症例を対象として有効性及び安全性を確認した。ステージ4については有効性は確認されていない。
【重要な基本的注意】
(1)本剤は出血を増大させるおそれがあるため、病歴、症状、手術又は血小板数の異常値等により出血傾向が認められる猫には投与しないこと。
(2)本剤の投与後1時間以内に一過性に心拍数が増加する可能性がある。
【相互作用】
(1)抗凝血剤、抗血小板剤、血栓溶解剤と併用して投与すると出血傾向を助長することがあるため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又はいずれかの投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
(2)プロスタグランジンI2製剤、エンドセリン受容体拮抗剤と併用して投与すると血圧低下を助長するおそれがあるため、血圧を十分に観察すること。
【保存方法】
気密容器、遮光
【包装単位】
1箱:100錠入
【承認区分】
医薬品(動物用医薬品)
【製剤区分】
循環・呼吸器官用薬
経口プロスタサイクリン(PGI2)誘導体製剤
【規制区分】
劇薬, 指定医薬品, 要指示医薬品
【製造販売業者】
東レ株式会社
【メーカーお問合わせ先】
共立製薬株式会社 学術
〒102-0073
東京都千代田区九段北一丁目11番5号
TEL:03-3264-7556