要指示医薬品

フォルテコール錠2.5mgフレーバー 28錠入(バニラ風味)

¥3,940 (税込)

 

【製品概要】
フォルテコール錠2.5mgフレーバーは、ベナゼプリル塩酸塩を主成分とする循環・呼吸器官用薬の錠剤です。

【使い方】
本剤は、犬の僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全の症状改善、猫の慢性腎不全における尿蛋白の漏出抑制を目的として使用されます。
犬への投与量は体重1kgあたりベナゼプリル塩酸塩として0.25mg~1.0mgを1日1回経口投与します。猫への投与量は体重1kgあたりベナゼプリル塩酸塩として0.5mg~1.0mgを1日1回経口投与します。具体的な投与量は体重によって異なります。

【主成分】
1:ベナゼプリル塩酸塩 2.5mg/本品1錠(200mg)中

===================
この商品は【要指示医薬品】です。
獣医師にご記載いただいた指示書】を画像・pdfファイルにてご提出いただけましたら、購入可能です。こちらのページの手順にてご提出下さい。
===================

説明

【効果効能】
犬:僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全の症状の改善
猫:慢性腎不全における尿蛋白の漏出抑制

【用法用量】
犬:体重1㎏当たりベナゼプリル塩酸塩として0.25mg~1.0mgを1日1回経口投与する。
体重別には、通常次の投与量による。

猫:体重1㎏当たりベナゼプリル塩酸塩として0.5mg~1.0mgを1日1回経口投与する。
体重別には、通常次の投与量による。

【使用上の注意】
(基本的事項)

1.守らなければならないこと

(一般的注意)

・本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。
・本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
・本剤は定められた用法・用量を厳守すること。

(取扱い及び廃棄のための注意)

・小児の手の届かないところに保管すること。
・本剤の保管は直射日光、高温及び多湿を避けること。
・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。

2.使用に際して気を付けること

(使用者に対する注意)

・誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けること。

(犬及び猫に関する注意)

・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。

(取扱い上の注意)

・変色が認められた場合には使用しないこと。
・分割した錠剤は気密容器に入れて保管し、速やかに使用すること。

(専門的事項)

①対象動物の使用制限

・本剤は、子犬及び子猫での安全性が確立されていないので、子犬及び子猫には使用しないこと。
・本剤は、体重1.25kg未満の犬及び猫には使用しないこと。
・妊娠及び授乳中の動物に対する安全性は確立されていないので、妊娠中及び授乳中の犬及び猫には投与しないこと。

②重要な基本的事項

犬:僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全の症状の改善

・犬では、必要により適切な対症療法(利尿・強心)を行うこと。重度の慢性心不全に対する本剤の単独投与による有効性は確立されていない。
・犬では、本剤は胆汁及び尿からそれぞれ約半量ずつ排泄されることにより、たとえ腎機能不全を有する犬においても、体内に蓄積される危険性は少ないが、腎前性高窒素血症が認められる場合には腎機能の監視を行い、本剤の投与及び対症療法を慎重に行うこと。
・重度の肝障害のある犬については、本剤投与により対象動物の健康が維持されるなどベネフィットが得られるかどうか獣医師が慎重に判断した上で投与すること。

猫:慢性腎不全における尿蛋白の漏出抑制

・猫では、治療開始時に、血清クレアチニン値の短期の上昇が認められることがある。これは、本薬剤の血圧降下作用により惹起されたものであり、他に臨床徴候等の悪化が認められない限りは治療を中断する必要はない。
・猫における慢性腎不全の尿毒症末期及び急性腎不全の症例に対して本剤投与による効果は確認されていないため、本剤の投与は避けること。
・本剤は主に胆汁に排泄される。糸球体濾過速度が1.24~3.78mL/min及び血清クレアチニン濃度が1.0~5.0mg/dLの範囲において本剤が体内に蓄積しないことが確認されており、この範囲内では用量調整の必要はない。
・重度の肝障害のある猫については、本剤投与により対象動物の健康が維持されるなどベネフィットが得られるかどうか獣医師が慎重に判断した上で投与すること。

③相互作用

・カリウム保持性利尿剤を併用しないこと(特に腎機能低下動物では血清カリウム値が上昇することがある)。
・非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用は本剤の降圧作用を減弱させることがある。
・他の血圧降下剤(利尿剤、ベータ遮断剤、カルシウム拮抗剤)や降圧作用のある麻酔剤と併用すると本剤の効果が高まることがある。

④副作用

・薬理作用として降圧作用により虚脱あるいはふらつきが現れることがあるので、特に初回投与後は注意深く観察するよう飼い主を指導すること。
・本剤の投与により、ときに嘔吐、軟便、下痢がみられることがある。

【保存方法】
室温保存

【包装単位】
28錠
PTP包装/紙箱
剤型:錠剤 長径11㎜、短径5.5㎜、2分割線入り

【承認区分】
医薬品(動物用医薬品)

【製剤区分】
循環・呼吸器官用薬

【規制区分】
指定医薬品, 要指示医薬品

【製造販売業者】
エランコジャパン株式会社

【メーカーお問合わせ先】
エランコジャパン株式会社 製品お問い合わせ窓口
〒107-0052 東京都港区赤坂四丁目15番1号
TEL:0120-162-419

 

添付文書等

添付文書 

パンフレット

Q&A

 

Q.フォルテコール錠フレーバーの有効成分は何ですか?
A.ベナゼプリル塩酸塩です。
 ベナゼプリル塩酸塩は、生体内で加水分解を受け、ベナゼプリラートとなってACE阻害作用を発現するプロドラッグです。
Q.犬の僧帽弁閉鎖不全症の治療における、フォルテコール錠フレーバーの作用は何ですか?
A.アンジオテンシンⅡ変換酵素の阻害およびブラジキニンの分解阻害による血管拡張作用、心リモデリング抑制による心保護作用などを示します。
Q.猫の慢性腎不全の治療における、フォルテコール錠フレーバーの作用は何ですか?
A.ACE阻害剤であるフォルテコールは、RAA系を抑制する事で血管を拡張させ、全身の血圧および糸球体内圧を低下させます。
 これにより、残存ネフロンの負担を軽減させ、たんぱく尿の漏出を抑制し、腎保護作用を示します。
Q.フォルテコール錠フレーバーのフレーバーとはどういったものですか?
A.ベナゼプリル塩酸塩を苦みを感じないように調整後、フレーバーを加え作成したものです。
(錠剤全体にフレーバーが含まれています)
 2.5 mgフレーバーはバニラ風味、5 mgフレーバーはビーフ風味のフレーバーとなっています。
Q.錠剤中の有効成分やフレーバーは均一ですか?
A.均一です。
Q.分割したら苦みが出ますか?
A.フォルテコール錠フレーバーは特殊な技術で苦みをコーティングしています。
 まず、ベナゼプリル塩酸塩をフィルムコーティングし、その後フレーバーと混ぜて製造していますので、分割したり、口の中で砕けてしまったとしても苦みを感じる事はありません。
Q.食前、食後いつ投与したらよいですか?
A.投与タイミングに指定はありませんが、毎日同じくらいの時間に投与してください。
Q.分割した錠剤はどのように保存すればよいでしょうか?
A.気密容器(タッパーやチャック袋など)に入れて保管し、速やかに使用して下さい。
Q.どのくらいの期間投与できますか?
A.とくに投与期間の制限はありません。定期的に検査を行い、継続の可否をご検討ください。
Q.体重は何kgから使えますか?
A.1.25 kg 以上からお使い頂けます。
Q.妊娠、授乳中の犬に使えますか?
A.妊娠および授乳中の動物に対する安全性は確立されていないので、投与しないでください。
Q.副作用は何ですか?
A.基本的に安全性の高い薬ですが、降圧作用による虚脱やふらつきや、嘔吐・軟便・下痢などの消化器症状がみられることがあります。