説明
【効果効能】
犬:嘔吐の抑制及び予防(乗り物酔いによる嘔吐を除く)、乗り物酔いによる嘔吐の予防
【用法用量】
●嘔吐の抑制及び予防(乗り物酔いによる嘔吐を除く)
体重1kg当たりマロピタントとして2mgを1日1回、最大5日間まで経口投与する。予防を目的とする場合は、1時間前までに投与する。なお、体重別には次の投与量による。
●乗り物酔いによる嘔吐の予防
乗り物による移動の1時間前までに、体重1kg当たりマロピタントとして 8 mg を1日1回、最大2日間まで経口投与する。なお、体重別には次の投与量による。
【使用上の注意】
(基本的事項)
1. 守らなければならないこと
(一般的注意)
・本剤は、要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。
・本剤は、効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
・本剤は、定められた用法・用量を厳守すること。
(取扱い及び廃棄のための注意)
・小児の手の届かないところに保管すること。
・本剤を分割投与する場合は、開封後2日以内に使用すること。
・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。
2. 使用に際して気を付けること
(使用者に対する注意)
・使用者の手に付着した場合は水洗いすること。
・誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けること。
・本剤を食べ物で包んだり、食べ物に埋め込んだりして投与しないこと。
(犬に関する注意)
・16週齢未満の犬には投与しないこと。
・乗り物酔いを除く嘔吐の抑制又は予防を目的とする場合には、体重 2 kg 未満の犬には投与しないこと。
・乗り物酔いによる嘔吐の予防を目的とする場合には、体重 1 kg 未満の犬には投与しないこと。
・交配予定及び妊娠・授乳中の犬には投与しないこと。
・投与後1時間を超えて嘔吐した場合は再投与しないこと。
・乗り物酔いによる嘔吐の予防を目的として投与する場合、その予防効果は投与後約11時間持続するので、移動時間と持続時間を考慮して投与すること。
・乗り物酔いによる嘔吐の予防を目的として投与する場合、空腹時の投与により嘔吐することがある。これを避けるため、少量の消化のよいおやつと共に投与してよいが、満腹の状態で乗り物に乗せないこと。
・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。
(専門的事項)
1.対象動物の使用制限等
・消化管の通過障害又は有害物質の摂取により嘔吐していることが疑われる犬には投与しないこと。
・心疾患を有する犬には慎重に投与すること。
・本剤は肝臓で代謝されるため、肝疾患を有する犬には慎重に投与すること。
2.重要な基本的注意
・嘔吐は重篤な衰弱を伴う場合があるため、嘔吐の原因となる基礎疾患を究明し、必要に応じて、本剤の投与と共に食事管理や補液等の他の支持療法を実施すること。
3.相互作用
・本剤の主成分であるマロピタントはカルシウムイオンチャネルに親和性を有するので、カルシウムイオンチャネル拮抗薬と併用しないこと。
・本剤は血漿蛋白結合率が高く、蛋白結合率の高い他の薬剤と併用すると血漿中の蛋白との結合において競合し、本剤又は競合する薬剤の血漿中遊離型濃度が変化し、それぞれの薬剤の有効性又は安全性に影響するおそれがあるので、併用する際は十分に注意すること。なお、蛋白結合率の高い薬剤としては、非ステロイド系抗炎症薬、ループ利尿剤や炭酸脱水素酵素阻害剤等の利尿剤、一部のACE阻害剤及び抗凝固剤等がある。
4.過剰投与
・用量24mg/kgを6日間連続投与した対象動物安全性試験において、投与期間中、摂餌量の減少、並びにそれに伴う体重及び肝臓相対重量(脳重量比)の減少が認められている。
【保存方法】
気密容器
【包装単位】
4錠(アルミブリスター包装)
【承認区分】
医薬品(動物用医薬品)
【製剤区分】
消化器官用薬
【規制区分】
劇薬, 指定医薬品, 要指示医薬品
【製造販売業者】
ゾエティス・ジャパン株式会社
【メーカーお問合わせ先】
ゾエティス・ジャパン株式会社
〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-22-7
TEL:0120-317-955