説明
【効果効能】
犬:鎮静、鎮痛
猫:鎮静、鎮痛
【用法用量】
通常、体重1kg当たり下記量を筋肉内注射する。
犬:10~20μg :軽~中等度の鎮静
20~80μg :中等度~深い鎮静、鎮痛
猫:50~80μg :中等度の鎮静、鎮痛
80~150μg :深い鎮静、鎮痛
【使用上の注意】
【基本的事項】
1.守らなければならないこと
(一般的注意)
・本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。
・本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
・本剤は定められた用法・用量を厳守すること。
(取扱い及び廃棄のための注意)
・本剤の外観又は内容物に異常が認められた場合は使用しないこと。
・本剤には他の医薬品等を加えないこと。
・本剤は有効期間を設定してある動物用医薬品なので使用期限を過ぎた製品は使用しないこと。
・注射器具は滅菌又は煮沸消毒されたものを使用すること。薬剤により消毒した器具又は他の薬剤に使用した器具は使用しないこと(ガス滅菌によるものを除く)。なお、乾熱、高圧蒸気滅菌又は煮沸消毒等を行った場合は、室温まで冷えたものを使用すること。
・注射針は必ず1頭ごとに取りかえること。
・小児の手の届かないところに保管すること。
・本剤の保管は直射日光及び高温を避けること。
・使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。
・本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例 等に従い処分すること。
・使用済みの注射針は、針回収用の専用容器に入れること。針回収用の容器の廃棄は、産業廃棄物収集運搬業及び産業廃棄物処分業の許可を有した業者に委託すること。
2.使用に際して気を付けること
(使用者に対する注意)
・誤って注射された者は、直ちに医師の診察を受けること。
・本剤は経皮吸収されるため、本剤が使用者の皮膚に付いた時は、十分な水で洗い流すこと。
(犬及び猫に関する注意)
・副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。
【専門的事項】
①対象動物の使用制限等
・妊娠動物に投与した場合の十分な検討はなされていないので、妊娠動物への投与を避けること。
②重要な基本的注意
・投与前に絶食させるのが望ましい。
・循環器系の疾患のある動物或いは一般状態の悪い動物への使用の可否については慎重に判断すること。
・全身麻酔剤との併用を行う場合にあたっては、患畜の脈拍、呼吸及び体温等の生命徴候を監視するなど十分全身状態の観察を行うことが望ましい。
・本剤を筋肉内注射する場合は、注射針を刺入したとき疼痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。注射液量が多い場合又は連続投与する場合は、投与部位を変えて投与すること。
・本剤の用量の範囲であっても、投与量については動物の感受性、全身状態、麻酔方法等に応じて決め、注意して投与すること。
③相互作用
・アトロピン等の抗コリン作動薬と併用すると一時的な血圧の過剰な上昇と心臓への大きな負荷が認められるので、併用は避けること。
・犬でケタミンとの併用により、中枢神経症状(カタレプシー、痙攣、鎮静及び覚醒遅延等)が認められることがある。
④副作用
・投与後嘔吐することがあり、猫では回復時にも嘔吐が認められることがある。
・投与により体温の低下が認められるので、動物の保温に努めること。
・投与後心拍数、呼吸数の低下がみられる。また、心電図において房室ブロックが認められることがある。
・投与後一時的に血圧が上昇するが、その後正常値付近に回復する。
・回復時に排尿がみられることがある。
・投与時に疼痛が認められることがある。
・四肢の筋で軽い震えがみられることがある。
・外国において、ごくまれに(0.001%)肺水腫が認められた例が報告されている。
・本剤の作用の拮抗薬としてアチパメゾール塩酸塩製剤を使用した場合であっても、投与後すぐに鎮静前の状態に完全に復帰するわけではないこと及び再び鎮静状態となった事例が報告されていることから、回復の徴候が認められた後も脈拍、呼吸及び体温等を慎重に観察すること。
⑤過量投与
・過剰投与した場合は、アチパメゾール塩酸塩等のα(2)-アドレナリン受容体拮抗薬を投与すること。
【貯法】
気密容器
【包装単位】
プラスチックボトル 10mL
【承認区分】
医薬品(動物用医薬品)
【製剤区分】
神経系用薬
α2-アドレナリン受容体作動薬
【規制区分】
劇薬, 指定医薬品, 要指示医薬品
【製造販売業者】
フジタ製薬株式会社
【メーカーお問合わせ先】
Meiji Seika ファルマ株式会社
生物産業事業本部 動薬飼料部
〒104-8002東京都中央区京橋二丁目4番16号
https://www.meiji-seika-pharma.co.jp/