犬猫の主な寄生虫は?各寄生虫の駆虫薬について解説【獣医師執筆】 

この記事では、犬や猫の主な寄生虫について解説しています。

【この記事を読んでわかること】

  • 犬や猫の寄生虫は「内部寄生虫」と「外部寄生虫」の大きく2種類に分かれる
  • 犬の主な内部寄生虫は犬回虫や犬鉤虫、瓜実条虫など
  • 猫の主な内部寄生虫は猫回虫や猫鉤虫、瓜実条虫など
  • 外部寄生虫にはノミやマダニ、ヒゼンダニなどがある
  • 寄生虫を予防するためには、定期的な駆虫薬の投与や衛生管理が重要

最後まで記事を読んで、犬や猫の主な寄生虫について学んでみましょう。

犬猫のお薬についてお悩みの方は、ぜひ動物のお薬の専門店「ねこあざらし薬店」にご相談ください。


犬や猫の寄生虫は、大きく分けてA. 内部寄生虫B. 外部寄生虫の2種類に分かれます。

それぞれの寄生虫について、その特徴や代表的な種類について見ていきましょう。

内部寄生虫とは、その名のとおり体の中に寄生する寄生虫です。

内部寄生虫はその種類によって、胃や腸、肝臓など、さまざまな臓器に寄生します。

犬や猫の内部寄生虫は、大きく分けて線虫と条虫の2種類が存在し、線虫はさらに回虫や鉤虫、鞭虫などの種類に分類されます。

分類 代表的な寄生虫 主な宿主 
回虫 犬回虫、犬小回虫、猫回虫 犬、猫 
鉤虫 犬鉤虫、猫鉤虫 犬、猫 
鞭虫 犬鞭虫 犬 
分類 代表的な寄生虫 主な宿主 
条虫 瓜実条虫、猫条虫、マンソン裂頭条虫、エキノコックス 犬、猫 

以下に、内部寄生虫における詳細をご紹介します。

線虫とは、線形動物門に分類される、細長い形をした内部寄生虫の総称です。

代表的な線虫には回虫や鉤虫、鞭虫などがあり、さらに寄生する動物によって犬回虫や猫鉤虫などに細かく分類されます。

分類 代表的な寄生虫 主な宿主 
回虫 犬回虫、犬小回虫、猫回虫 犬、猫 
鉤虫 犬鉤虫、猫鉤虫 犬、猫 
鞭虫 犬鞭虫 犬 

代表的な線虫について、その詳細を解説します。

回虫は、主に虫卵の付いた食べ物を食べたり、回虫に感染した母親の胎盤を介して妊娠中に感染したりします。

症状は無症状のことが多いですが、寄生数が多くなると下痢や食欲不振、成長不良、体重減少などが現れ、重症例では腸閉塞を起こす場合があります。

寄生虫は最終的に腸に寄生し、感染した犬や猫は糞便中に虫卵を排出するようになります。

この虫卵を介して同居の犬や猫、人にも感染するため、糞便はしっかりと処理し、日頃から外に落ちている食べ物を食べさせないことが重要です。

感染してしまった場合は駆虫薬を投与し、完全に寄生虫を駆除できるまでお薬を投与します。

鉤虫とは、頭部に鉤(かぎ)のような構造を持った、体長1cm〜2cmほどの細長い寄生虫です。

鉤虫は、小腸の壁に鉤を引っ掛けて吸血することで寄生します。

鉤虫に感染すると、下痢や血便、食欲不振などの症状が見られますが、寄生虫の数が少ないと症状が出ないこともあります。

寄生した鉤虫は虫卵を排出し、その虫卵は犬や猫の糞便によって環境に排泄され孵化します。

この孵化した幼虫を体内に取り込むことで、鉤虫は新しい動物に感染します。

鉤虫の感染経路は以下のとおりさまざまです。

【鉤虫の感染経路】

  • 経皮感染
  • 経口感染
  • 経乳感染
  • 経胎盤感染

鉤虫に感染してしまったら、駆虫薬を投与し、貧血を起こしている場合は輸液・輸血なども行います。

条虫(サナダムシ)とは、扁形動物門の条虫網に分類される、扁平で細長い形が特徴の内部寄生虫です。

条虫の体は、図のように片節(へんせつ)が多数つながってできています。

犬や猫に寄生する代表的な条虫には以下のようなものがあります。

分類 代表的な寄生虫 主な宿主 
条虫 瓜実条虫、猫条虫、マンソン裂頭条虫、エキノコックス 犬、猫 

代表的な条虫について、その詳細を解説します。

瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)とは、犬と猫の両方に寄生する条虫です。

原因はノミやハジラミで、瓜実条虫を持ったノミやハジラミを口にすることで感染します。

【主な症状】

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 体重減少

瓜実条虫への感染が疑われる場合は、糞便検査を行って糞便中の片節を確認します。

治療には駆虫薬が使用され、治療開始後は継続して糞便検査を行い、完全に駆虫されるまで駆虫薬を投与します。

猫条虫は、猫に感染する条虫の一種です。

その原因はネズミで、猫条虫を持ったネズミを捕食することで猫は感染します。

【主な症状】

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 体重減少

猫条虫は小腸に寄生して成長し、糞便中に米粒のような片節を排泄するようになります。

治療には駆虫薬を使用し、完全に駆除できるまで継続して駆虫薬を投与します。

外部寄生虫とは、その名のとおり体の外に寄生する寄生虫です。

主に、犬や猫の皮膚や毛に寄生し、炎症やかゆみを引き起こします。

ノミは体長1mm〜2mmほどの小さな昆虫で、犬や猫、人の血液を吸い、かゆみを引き起こします。

野良犬や野良猫に寄生していることが多いです。

マダニとは体長3mm〜8mmほどの昆虫で、犬や猫の血液を吸い、かゆみや皮膚炎などを引き起こします。

また、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)のような致死率の高い感染症を媒介します。

森林や公園、河原などに生息し、散歩中のペットや人に寄生します。

関連記事:マダニから感染する猫のSFTSとは?感染経路や症状、予防法を解説

ニキビダニ(毛包虫)は体長0.2mm〜0.3mmほどの非常に小さな昆虫です。

健康な犬や猫でもニキビダニが常在しており、症状がないことがほとんどですが、子犬や免疫の弱った成犬では脱毛が部分的〜全身に広がることがあります。

ヒゼンダニは、体長0.2mm〜0.4mmほどの非常に小さな昆虫です。

疥癬症(かいせんしょう)という皮膚疾患の原因となり、非常に強いかゆみやフケ、かさぶたなどを引き起こします。

すでに感染している動物との接触により感染するため、定期的なシャンプーや部屋をきれいに掃除することが予防には重要です。

シラミ・ハジラミは、体長2mm〜3mmほどの小さな昆虫です。

シラミは血を吸い、ハジラミは主にフケや皮脂を食べます。

症状は無症状〜強いかゆみが現れるものまでさまざまで、フケや脱毛が生じる場合もあります。


ここまで、犬猫の主な寄生虫を紹介してきましたが、寄生虫を予防・早期治療するためには以下のような対策が重要です。

  • 動物病院で定期的に健康診断を受ける
  • 獣医師の指示を理解し、定期的に駆虫薬を投与する
  • カーペットや布団などを清潔にし、寄生虫の繁殖を抑える

日頃から駆虫薬の投与や清掃を徹底し、愛犬・愛猫を寄生虫から守りましょう。


ここまで、犬や猫の主な寄生虫について解説してきました。

この記事のまとめは、以下のとおりです。

  • 犬や猫の寄生虫は「内部寄生虫」と「外部寄生虫」の大きく2種類に分かれる
  • 犬の主な内部寄生虫は犬回虫や犬鉤虫、瓜実条虫など
  • 猫の主な内部寄生虫は猫回虫や猫鉤虫、瓜実条虫など
  • 外部寄生虫にはノミやマダニ、ヒゼンダニなどがある
  • 寄生虫を予防するためには、定期的な駆虫薬の投与や衛生管理が重要

犬猫の寄生虫感染を防ぐには、動物病院への定期的な通院や駆虫薬の投与が重要です。

獣医師の指示を理解した上で、適切にお薬を使用しましょう。

犬猫のお薬についてお悩みの方は、ぜひ動物のお薬の専門店「ねこあざらし薬店」にご相談ください。

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繰り返す皮膚トラブル、原因は何?犬猫に多い皮膚疾患と治療のはなし【獣医師執筆】 

この記事では、犬や猫で多い皮膚疾患について、主な原因や症状、治療薬、自宅でできる対策などを幅広く解説しています。

【この記事を読んでわかること】

  • 犬や猫に多い皮膚の病気には、マラセチア症や膿皮症、アレルギー性皮膚炎などがある
  • 治療は外用薬やシャンプー、駆虫薬など疾患によってさまざま
  • 皮膚疾患を予防するには、日頃のブラッシングやシャンプー、栄養管理が大切

最後まで記事を読んで、犬や猫で多い皮膚疾患について学んでみましょう。

犬猫のお薬についてお悩みの方は、ぜひ動物のお薬の専門店「ねこあざらし薬店」にご相談ください。


犬や猫の皮膚疾患は、以下のとおり症状によってさまざまなものが考えられます。

【犬】

症状原因
痒みがある外耳炎、耳ダニ、疥癬、皮膚糸状菌症、マラセチア症、食物アレルギー、アレルギー性皮膚炎など
皮膚が赤いマダニ・ノミの寄生、皮膚糸状菌症、毛包虫症、疥癬、膿皮症、アレルギー性皮膚炎、マラセチア症など

【猫】

症状原因
痒みがあるノミ・ハジラミ・マダニの寄生、毛包虫症、疥癬、膿皮症、マラセチア症、アレルギー性皮膚炎など
皮膚が赤い毛包虫症、皮膚糸状菌症、ノミ・マダニの寄生、疥癬、膿皮症、アレルギー性皮膚炎、マラセチア症など

1つの症状から特定の疾患を診断することは難しく、複数の症状や年齢、検査結果などを考慮して皮膚疾患を診断していく必要があります。


原因マラセチアというカビ(真菌)
症状痒み、赤み、フケ、脱毛など
治療抗真菌薬(外用薬・内服薬)、シャンプー、外耳道洗浄など
予防定期的なシャンプーや耳道ケア

マラセチアとはカビの1種で、健康な犬や猫の皮膚に元からいる常在菌です。

このマラセチアが何らかの原因で過剰に増殖し皮膚炎が起こった状態をマラセチア症(マラセチア皮膚炎)といいます。

猫では珍しく、犬で一般的な疾患です。

原因にはアレルギーや甲状腺機能低下症などさまざまな疾患があり、垂れ耳で耳の中が蒸れやすい犬種で起こりやすいという特徴があります。

発症すると、痒み、赤み、フケ、脱毛などが現れ、慢性化すると特有の臭いが出る、色素沈着が起こる、皮膚が分厚くなるといった症状が出ます。

治療は抗真菌作用のある薬用シャンプーを使うほか、シャンプーだけでは効果がない場合は外用薬あるいは内服薬の抗真菌薬も用います。

マラセチア性外耳炎の場合は、外耳道洗浄を行うこともあります。

関連記事:犬が耳を痒がる原因は?治療薬や自宅でできる対策を解説【獣医師執筆】

原因細菌感染
症状痒み、赤み、ぶつぶつ、皮剥け、腫れ、痛みなど
治療抗生剤(内服薬)、シャンプーなど
予防湿度を適切に保つ、定期的なブラッシングで皮膚を清潔に保つ

膿皮症(のうひしょう)とは、細菌感染による皮膚病です。

他の皮膚病によって皮膚のバリア機能が低下していたり、免疫力が低下していたりすると発症しやすいです。

猫よりも犬に多い疾患で、細菌が感染する皮膚の深さによって、浅在性膿皮症と深在性膿皮症に分けられます。

浅在性膿皮症では赤みや痒み、ぶつぶつ、皮剥けなどが、深在性膿皮症では赤紫色の腫れや痛み、血や膿が出るなどの症状が現れます。

治療には抗生物質の内服のほか、抗菌作用のあるシャンプーを併用することもあります。

原因カビや花粉などによるアレルギー
症状痒み、脱毛など
治療シャンプー、保湿剤、ステロイド外用薬などによる症状緩和が中心
予防遺伝的要因が大きいため難しい

アレルギー性皮膚炎とは、顔、手足、お腹、脇の下、耳などに皮膚炎が繰り返し起こる病気です。

カビや花粉などによるアレルギーが原因と考えられていますが、発症の詳細なメカニズムは不明です。

強い痒みが生じる、かくことによって脱毛が起こります。

慢性化すると皮膚がベタつく、黒ずむ、厚くなるなどの症状が出ることもあります。

アレルギー性皮膚炎は完全に治すことが難しいため、症状を抑える治療が中心です。

主にシャンプーや保湿剤、ステロイドのような外用薬を用いて、痒みや炎症を抑え、皮膚を健康に保つことを目指します。

原因毛包虫(ニキビダニ)
症状脱毛など
治療駆虫薬、シャンプーなど
予防生活環境をきれいにする、ストレスを与えない

毛包虫症(ニキビダニ症)とは、毛包虫(ニキビダニ)という寄生虫が毛穴に寄生する病気のことです。

毛包虫は健康な動物に常在していることが多く、子犬や子猫、免疫力の低下した個体で発症することが多いです。

発症すると、顔や口、目、手足の先端に部分的な脱毛が起こり、状態によっては全身に脱毛が広がることもあります。

治療にはニキビダニを殺す駆虫薬を投与するほか、シャンプーにより皮脂やフケを減らしたり、免疫力を低下させる他の病気がある場合はその治療も行います。

予防には、生活環境をきれいにし、ストレスを与えないことが重要です。

原因皮膚糸状菌というカビ(真菌)
症状フケやかさぶた、脱毛、赤み、ぶつぶつなど
治療抗真菌薬(内服薬・外用薬)、抗真菌薬を含んだシャンプーなど
予防感染した動物へは触らない、土の上をなるべく歩かない

皮膚糸状菌症とは、皮膚糸状菌というカビが感染することにより引き起こされる病気です。

「土」や「皮膚糸状菌に感染した他の動物」から感染し、フケやかさぶた、脱毛、赤み、ぶつぶつなどの症状を引き起こします。

治療には抗真菌薬の内服薬や外用薬を用いるほか、抗真菌薬を含んだシャンプーも有効です。

人や他の動物にうつるため注意が必要で、世話をする時は感染した動物へは触らず、毛を家の中に広げないようにしましょう。


犬や猫の皮膚疾患を予防するためには、以下のような日常のケアが重要です。

  • 定期的なブラッシングやシャンプーで皮膚と被毛を清潔に保つ
  • 栄養バランスの良い食事を与える
  • ノミやダニの予防薬を継続的に使用する
  • 室温や湿度を適切に保つ
  • 部屋をこまめに掃除する
  • 症状があれば早めに獣医師に相談する

皮膚トラブルは慢性化することも多いため、何か異常が見られたら早めに動物病院へ相談するようにしましょう。 


ここまで、犬や猫で多い皮膚疾患について、主な原因や症状、治療薬、自宅でできる対策などを幅広く解説してきました。

この記事のまとめは、以下のとおりです。

  • 犬や猫に多い皮膚の病気には、マラセチア症や膿皮症、アレルギー性皮膚炎などがある
  • 治療は外用薬やシャンプー、駆虫薬など疾患によってさまざま
  • 皮膚疾患を予防するには、日頃のブラッシングやシャンプー、栄養管理が大切

犬猫の皮膚疾患にはさまざまな種類があり、原因や治療法も疾患によって大きく異なります。

皮膚トラブルが見られたら、まずはお近くの動物病院を受診し、獣医師の指示を理解した上で適切にお薬を使用しましょう。

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また、お薬に関するお悩みは、24時間いつでもLINEから薬剤師へご相談いただけます。

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犬の胃腸薬のおすすめは?薬の種類や使い分けを解説【獣医師執筆】

犬の適切な胃腸薬は、症状や原因によって異なります。

この記事では、犬の胃腸症状について、主な症状や原因、薬の種類、使い分けなどを解説しています。

【この記事を読んでわかること】

  • 犬の主な胃腸症状は、嘔吐や下痢、食欲不振など
  • 犬の胃腸薬は「消化管の運動を改善」「腸内バランスを整える」など種類は様々
  • 症状と原因に応じて、適した治療薬を選択することが重要
  • 嘔吐や下痢の裏に重大な病気が隠れていることもある

最後まで記事を読んで、犬の胃腸薬について学んでみましょう。

胃腸薬の購入を検討中の方は、ぜひ動物のお薬の専門店「ねこあざらし薬店」にご相談ください。


犬の胃腸症状の種類には、主に嘔吐や下痢、食欲不振などがあります。

以下に、それぞれの症状から考えられる原因をまとめました。

症状考えられる原因
嘔吐・中毒
・寄生虫
・異物誤飲
・巨大食道症
下痢・中毒
・寄生虫
・腸リンパ管拡張症
・がん
食欲不振・中毒
・巨大結腸症
・急性腎障害
・巨大食道症

同じ症状でも原因によって様子が異なり、下痢であれば、ジアルジアという寄生虫に感染すると血便が生じます。

一方、腸リンパ管拡張症※では、脂肪が混ざった下痢や軟便が長時間続くことが特徴です。

※腸リンパ管拡張症:腸のリンパ管が詰まって、リンパ液が腸の中に漏れてしまう病気

このように、犬の胃腸症状は種類によってさまざまな原因が考えられます。


では、犬用の胃腸薬にはどのような種類があるのでしょうか。

ここからは、市販の主な犬用胃腸薬を6つ紹介します。

【市販の主な犬用胃腸薬の適応】

製品名プロナミド錠ディアバスター錠ビオイムバスター錠ボミットバスター錠デルクリアー動物用ビオスリー
適応嘔吐
食欲不振
下痢
腹痛
下痢
食欲不振
消化不良
嘔吐
食欲不振
下痢
食欲不振
消化不良
腹痛
下痢
有効成分モサプリドクエン酸塩水和物
適応嘔吐、食欲不振

プロナミド錠は、消化管の運動を促進することで、嘔吐や食欲不振を改善する治療薬です。

有効成分の「モサプリドクエン酸塩水和物」が、アセチルコリンという消化管の運動に働く神経伝達物質の分泌を促進することで、症状を緩和すると考えられています。

有効成分・タンニン酸ベルベリン
・次硝酸ビスマス
・ゲンノショウコ乾燥エキス
・五倍子末
・ロートエキス散
適応下痢、腹痛

ディアバスター錠は、5種類の有効成分を含む下痢のお薬です。

各成分が以下のようにさまざまな作用を示し、下痢の症状を抑えます。

有効成分作用
タンニン酸ベルベリン殺菌・収れん・止血
腸内でベルベリン(殺菌)とタンニン酸(収れん・止血)に分解される
次硝酸ビスマス粘膜保護・止瀉
潰瘍面に保護皮膜を形成、硫化水素と結合し腸運動を抑制
ゲンノショウコ乾燥エキス止瀉・収れん
小腸蠕動抑制、盲腸逆蠕動促進、タンニンによる粘膜保護皮膜形成
五倍子末抗炎症・収れん・抗菌
高濃度タンニンにより炎症抑制、収れん、止血、抗菌・抗ウイルス作用
ロートエキス散抗コリン・鎮静
ベラドンナアルカロイドによる副交感神経抑制、胃酸分泌抑制、腸運動抑制

後述のビオイムバスター錠と併用することで、より高い効果が期待できるといわれています。

有効成分・有胞子性乳酸菌
・パンクレアチン
適応下痢、食欲不振、消化不良

ビオイムバスター錠は、乳酸菌や消化酵素の働きによって下痢や食欲不振を改善するお薬です。

有胞子性乳酸菌が腸内細菌のバランスを整え「消化吸収の補助」「免疫機能の活性化」などの効果をもたらします。

また、パンクレアチンにはさまざまな消化酵素が含まれており、糖やタンパク質、脂肪を分解することで、消化吸収を助ける役割をします。

乳酸菌が含まれているため、抗菌薬との併用により本剤の効果が弱まる可能性があるため注意が必要です。

前述のディアバスター錠と併用することで、より高い効果が期待できるといわれています。

有効成分塩酸メトクロプラミド
適応嘔吐、食欲不振

ボミットバスター錠は、主に嘔吐を改善するお薬です。

有効成分の「塩酸メトクロプラミド」が、脳の嘔吐中枢に作用し、吐き気を抑えます。

また、アセチルコリンによって消化管の運動を促進する作用もあるといわれており、食欲不振にも効果が期待できます。

有効成分・タンニン酸ベルベリン
・ゲンノショウコ末
・ロートエキス3倍散
・ウルソデオキシコール酸
適応下痢、食欲不振、消化不良、腹痛

デルクリアーは、4つの有効成分が含まれた下痢のお薬です。

各成分が以下のようにさまざまな作用を示し、下痢や食欲不振を改善します。

有効成分作用
タンニン酸ベルベリン腸内の有害細菌に対する殺菌と収れん防腐作用
ゲンノショウコ末便通を整え、腹部膨満の改善作用
ロートエキス3倍散鎮痛及び鎮痙作用
ウルソデオキシコール酸利胆及びリパーゼ活性促進作用

タンニン酸ベルベリンはディアバスター錠にも含まれていますが、デルクリアーは2倍量のタンニン酸ベルベリンを含んでいる点が特徴です。

有効成分・ラクトミン
・糖化菌
・酪酸菌
適応下痢

動物用ビオスリーは、3種類の生きた菌が含まれたお薬です。

腸内に届いた菌が乳酸や酪酸を産生し、腸内を酸性にすることで病原菌の発育を阻害します。

また、これらの菌は消化酵素を産生し、消化吸収を助ける役割も担います。

生きた菌が含まれているので、本剤の効果を弱める可能性のある抗菌薬には注意しましょう。


犬の症状や原因によって、適した胃腸薬は異なります。

検査をしても原因が特定できない場合や、検査自体が難しい場合には、以下の様な症状を和らげるための対症療法が行われます。

一方で、症状の原因が明らかになった場合には、その原因疾患の治療が優先されます。

  • 胃潰瘍や食道炎が原因→消化管粘膜保護剤
  • 炎症性腸疾患が原因→ステロイド
  • 寄生虫感染が原因→駆虫薬

このように、胃腸薬の使い分けは症状や原因によって異なりますが、一般的な嘔吐や下痢でも重大な病気が隠れている可能性があります。

もし嘔吐や下痢が長引いたり、症状が悪化したりするようであれば、自己判断せず必ず獣医師に相談しましょう。


ここまで、犬の胃腸症状について、主な症状や原因、薬の種類、使い分けなどを解説してきました。

この記事のまとめは、以下のとおりです。

  • 犬の主な胃腸症状は、嘔吐や下痢、食欲不振など
  • 犬の胃腸薬は「消化管の運動を改善」「腸内バランスを整える」など種類は様々
  • 症状と原因に応じて、適した治療薬を選択することが重要
  • 嘔吐や下痢の裏に重大な病気が隠れていることもある

胃腸薬は症状に対する対症療法として使用されることが多いですが、症状が続く場合は、自己判断せずに獣医師に相談することが大切です。

犬の胃腸薬の購入を検討中の方は、ぜひ動物のお薬の専門店「ねこあざらし薬店」にご相談ください。

ねこあざらし薬店では、決済完了後、最短で翌日にお薬をお受け取りいただけます。

また、お薬に関するご不安やご相談は、24時間いつでもLINEを通じて薬剤師に相談可能です。

当店で取り扱っている胃腸薬は、以下よりご確認ください。

犬が耳を痒がる原因は?治療薬や自宅でできる対策を解説【獣医師執筆】

犬が耳をかゆがる主な原因は「外耳炎」です。

この記事では、犬の外耳炎について、主な原因や症状、治療薬、自宅でできる対策などを幅広く解説しています。

【この記事を読んでわかること】

  • 外耳炎には、湿気やアレルギー、寄生虫などさまざまな原因がある
  • 外耳炎の主な症状は「耳をかゆがる」「耳が臭う」「耳の中が赤い」など
  • 外耳炎は自然には治りにくく、動物病院における治療が必要
  • 外耳炎の主なお薬は「抗生物質」「抗真菌薬」「ステロイド」の3種類
  • 自宅では耳掃除は基本的に必要ない

最後まで記事を読んで、犬の外耳炎について学んでみましょう。

なお、外耳炎のお薬の購入を検討中の方は、ぜひ動物のお薬の専門店「ねこあざらし薬店」にご相談ください。


犬が耳をかゆがる原因にはさまざまなものが考えられますが、そのほとんどは外耳炎です。

外耳炎とは、外耳道(がいじどう)に炎症が起こった状態の総称です。

外耳道:耳の穴から鼓膜までの間の通路

外耳炎の直接的な原因には、アレルギーや異物、耳ダニ、腫瘍などがあります。

また、耳の中の湿度の高さも、外耳炎を発症する要因となります。

湿度が高いと耳の中の壁が柔らかくなり、皮膚のバリア機能が低下して炎症が起こりやすくなるからです。

耳の中の毛が多い、耳が垂れている、耳の穴が小さいなどの特徴を持つ犬種は耳の中の湿度が高くなりやすいため、外耳炎を発症しやすいといわれています。

具体的には、以下のような犬種が外耳炎の好発犬種です。

  • ダックスフント
  • プードル
  • アメリカンコッカスパニエル
  • レトリバー
  • ウエストハイランドホワイトテリア
  • フレンチブルドッグ

関連記事:「獣医師がオススメする犬のノミダニ薬6選!効果の違いや選び方を解説」

犬が外耳炎にかかると、一般的には以下のような症状が見られます。

  • 耳のかゆみ
  • たくさんの耳垢
  • 耳の臭い
  • 耳の赤みや腫れ
  • 耳のただれ

また、「耳に触ると嫌がる」「頭を振る」「頭を壁や床にこすりつける」などの行動が見られます。


外耳炎は自然には治りにくいため、外耳炎を疑う症状が見られたら、まずはお近くの動物病院に相談しましょう。

外耳炎にはアレルギーや異物、耳ダニなどの根本的な原因があるため、まずは原因を診断し治療する必要があります。

また、外耳炎は耳掃除では治りません。

むしろ、適切な治療を受けずに耳掃除を続けると、外耳炎が慢性化し、中耳炎へと進行する可能性があります。

また、耳の状態によっては耳道を切り抜く手術が必要になることもあります。

出典:日本ペット栄養学会「ペット栄養学会誌」


外耳炎の治療薬は主に以下の3つがあり、耳に薬剤を滴下する点耳薬(てんじやく)が一般的です。

  • 抗生物質
  • 抗真菌薬
  • ステロイド

点耳薬は、耳道の洗浄や拭き取りとあわせて使用されます。

また、異物や耳ダニ、腫瘍のような根本的な原因がある場合は、それらの原因に対する治療も行われます。

外耳炎の治療薬は、以下のとおり種類によって作用が異なります。

作用
抗生物質(抗菌薬・抗生剤)細菌を殺したり、増殖を抑えたりする
抗真菌薬真菌(カビ)を殺したり、増殖を抑制したりする
ステロイド炎症を抑え、かゆみや痛みを改善する

また、同じ種類の薬でも有効成分が異なれば効果も変わり、抗生物質や抗真菌薬では効果のある菌種が、ステロイドでは抗炎症作用の強さが異なります。

有効成分の種類は製品によって異なり、上記のうち2種類以上の成分が配合されている製品(合剤)もあれば、1種類のみ配合されている製品(単剤)もあります。

合剤は抗菌作用や抗炎症作用などをあわせて期待できる、単剤は不要な薬剤を使用しない点がメリットです。

外耳炎の代表的な治療薬を、合剤と単剤でそれぞれ以下にまとめました。

製品名イズオティックオスルニアネプトラモメタオティックヒビクス
抗生物質
抗真菌薬
ステロイド
用法用量片耳あたり1回につきポンプ1プッシュを1日1回、連続5日間投与する本剤1本全量を耳道内に投与し、初回投与から7日後に再度投与する本剤全量を単回投与する片耳当たり1日1回滴下する症状に応じて、患部に1日1~3 回塗布する

どのお薬が適しているかは、外耳炎の原因や症状の程度によって変わります。

例えば、真菌性外耳炎と診断できる場合は抗真菌薬、アレルギーが原因の場合はステロイドが使用されます。

合剤は、抗菌作用や抗炎症作用など、複数の効果がある点がメリットです。

外耳炎は原因を特定する前に症状が進行することが多いため、まずは症状を抑える目的で合剤を使うことも多いです。

製品名ミミィーナコルトティック
お薬の種類抗真菌薬ステロイド
用法用量1回4~5滴、1日2回耳道内に滴下する片耳あたり1回につきポンプ2プッシュを1日1回、連続7~14日間投与する。

単剤は、外耳炎の原因が明らかである場合に適しています。

単剤は、他の薬剤による副作用のリスクが低い、不要なお薬により薬剤耐性菌が生じるリスクが少ないなどがメリットです。

薬剤耐性菌:抗生物質や抗真菌薬を使い続けていると生じる、お薬に抵抗力を持った菌


外耳炎の発症を防ぐためには、普段から以下の点に注意しましょう。

  • 基本的に耳掃除はしない
  • シャワーのときに耳に水が入らないようにする
  • 耳の中を強くこすらない

健康な犬の場合、耳の中にはほとんど耳垢がないか、黄色い耳垢が少し付いている程度です。

基本的に、頻繁に耳掃除が必要になることはありません。

湿気は外耳炎の原因になるので、シャンプーのあとはコットンやガーゼで優しく耳の中の水分を拭き取ってあげましょう。

耳の中はデリケートなので、シャンプーで耳の中を洗ったり、綿棒で強くこすったりすることはNGです。

外耳炎は耳掃除だけでは治らないため、もし耳の中が赤かったり、耳垢がたくさん溜まっていたりした場合は、まずはお近くの獣医師に相談してください。

出典:福岡市獣医師会「耳の病気」


ここまで、犬の外耳炎について、主な原因や症状、治療薬、自宅でできる対策などを幅広く解説してきました。

この記事のまとめは、以下のとおりです。

  • 外耳炎には、湿気やアレルギー、寄生虫などさまざまな原因がある
  • 外耳炎の主な症状は「耳をかゆがる」「耳が臭う」「耳の中が赤い」など
  • 外耳炎は自然には治りにくく、動物病院における治療が必要
  • 外耳炎の主なお薬は「抗生物質」「抗真菌薬」「ステロイド」の3種類
  • 自宅では耳掃除は基本的に必要ない

犬が耳を痒がるときには、外耳炎や耳ダニなどさまざまな原因が考えられるため、まずは獣医師に耳のかゆみの原因を診断してもらうとよいでしょう。

また、外耳炎の治療に使われる抗生物質や抗真菌薬は、使い方を誤ると薬剤耐性菌というお薬が効かない菌が現れる可能性があります。

「外耳炎の症状かな?」と思ったら、まずはお近くの動物病院を受診し、獣医師の指示を理解した上で適切にお薬を使用しましょう。

なお、外耳炎のお薬の購入を検討中の方は、ぜひ動物のお薬の専門店「ねこあざらし薬店」にご相談ください。

ねこあざらし薬店では、決済完了から最短翌日にお薬をお受け取りいただけます。

また、お薬に関するお悩みは、24時間いつでもLINEから薬剤師へご相談いただけます。

ねこあざらし薬店で販売している外耳炎のお薬は、以下からご覧ください。

獣医師がオススメする犬のノミダニ薬6選!効果の違いや選び方を解説

この記事では、犬のノミダニ薬について、獣医師が効果の違いや選び方、おすすめの製品などを幅広く解説しています。

【この記事を読んでわかること】

  • 犬のノミダニ薬の違いは「駆除できる虫の種類」と「効果持続時間」、「使い方」の3つ
  • ノミやマダニ、シラミ、蚊など、製品によって対象となる虫が異なる
  • 効果持続時間は1ヶ月~4ヶ月ほどで、製品により大きく異なる
  • 使い方には「食べるタイプ」と「液を垂らすタイプ」がある

最後まで記事を読んで、犬のノミダニ薬について学んでみましょう。

なお、犬のノミダニ薬の購入を検討中の方は、ぜひ動物のお薬の専門店「ねこあざらし薬店」にご相談ください。


犬のノミダニ薬には多くの種類がありますが、どんな違いがあるのでしょうか?

犬のノミダニ薬には、大きくわけて以下の3つの違いがあります。

  1. 駆除できる虫の種類が異なる
  2. 効果持続時間が異なる
  3. 「食べるタイプ」と「液を垂らすタイプ」がある

犬のノミダニ薬は、薬の種類によって駆除できる虫の種類が異なります。

ノミ・マダニを駆除できるのはほとんどの製品で共通ですが、製品によっては他に以下のような虫を駆除できます。

  • イヌニキビダニ(全身性毛包虫症の原因)
  • イヌセンコウヒゼンダニ(疥癬(かいせん)の原因)
  • ミミヒゼンダニ(耳疥癬の原因)
  • シラミ
  • ハジラミ

また、虫を駆除するだけではなく、以下のような効果を持った薬も販売されています。

  • 「卵の孵化」や「幼虫の変態※」を防ぎ、ノミの寄生を予防する
    ※変態:幼虫から成虫になること
  • 蚊を寄せつけない

犬のノミダニ薬は、薬の種類によって効果持続時間が異なります。

一般的なノミダニ薬の効果は、1ヶ月前後です。

中には4ヶ月効果が持続する製品もあり、長く効く方が投与頻度が減るため、手間がかかりません。

犬のノミダニ薬は、投与の仕方によって「食べるタイプ」と「液を垂らすタイプ」の2種類に分かれます。

「食べるタイプ」は内服薬(チュアブル剤)ともいい、味がついている錠剤タイプです。

「液を垂らすタイプ」は滴下薬(スポット剤)ともいい、液体の薬を首の後ろに垂らして使います。

それぞれのメリット・デメリットを以下にまとめました。

食べるタイプ液を垂らすタイプ
メリット・シャンプーのタイミングを気にしなくてよい
・皮膚トラブルの心配がない
・おやつ感覚で投与できる
・薬剤を体に付けるため、嫌がっても確実に投与できる
・食べ物の好き嫌いやアレルギーに左右されない
・胃腸の調子が悪くても使える
デメリット・嫌がって食べない場合がある
・嘔吐してしまうと効果が期待できない
・食物アレルギーがある子は注意が必要
・使用後しばらくはシャンプーができない
・皮膚が敏感な子はかゆみや赤みが出る場合がある
・毛をかき分けて地肌に直接つける必要があるため、慣れていないと難しい

それぞれの製品のメリット・デメリットをよく考え、ワンちゃんに合ったものを選ぶとよいでしょう。


犬のノミダニ薬は製品によってさまざまな特徴があるため、どの製品がワンちゃんに合っているのか迷ってしまいますよね。

犬のノミダニ薬は、以下の順番で選ぶことがおすすめです。

  1. 駆除できる虫の種類で選ぶ
  2. 効果が続く時間で選ぶ
  3. 「食べるタイプ」もしくは「液を垂らすタイプ」で選ぶ

駆除できる虫の種類が多いほど、使う薬の種類を減らせるため、ワンちゃんのストレスや飼い主さんの手間を減らせます。

1回の投薬でより多くの種類の虫を駆除したい方は、効果の範囲が広い薬を選びましょう。

また、効果が続く時間が長いと、薬を使う頻度が減るので投薬が楽になります。

投薬の手間を減らしたい方は、効果持続時間が3ヶ月~4ヶ月と長めのものを選ぶとよいでしょう。

最後に、使い方で選ぶのがおすすめです。

「食べるタイプ」「液を垂らすタイプ」それぞれのメリット・デメリットをよく理解した上で、ワンちゃんに合った薬を選んでみてくださいね。

もし選び方で迷ってしまったら、かかりつけの獣医師に相談しましょう。


ここからは、犬のノミダニ薬について、6製品の違いを詳しく解説します。

使い方や効果の概要を以下の表にまとめました。

クレデリオブラベクトシンパリカマイフリーガード アルファエフィプロデュオフォートレオン
使い方内服スポット・内服内服スポットスポットスポット
ノミ・マダニ
イヌニキビダニ〇※1
イヌセンコウヒゼンダニ〇※1
ミミヒゼンダニ
シラミ・ハジラミ
ノミ卵の孵化・ノミ幼虫の変態阻害
蚊除け
効果持続時間1ヶ月3ヶ月~4ヶ月1ヶ月1ヶ月※21ヶ月※31ヶ月※4
※1:食べるタイプのみ
※2:ノミ(1ヶ月~3ヶ月)、ノミ卵・幼虫・蛹(3ヶ月)、マダニ(1ヶ月)
※3:ノミ(7週)、ノミ卵・幼虫(12週)、マダニ(4週)
※4:ノミ・マダニ(5週~6週)、蚊(1ヵ月)

製品によって、効果の範囲や効果持続時間が大きく異なることがわかりますね。

つぎに、各製品の特徴やおすすめの方を詳しく解説します。

使い方食べるタイプ
効能効果・ノミ・マダニの駆除
・イヌニキビダニの駆除による全身性毛包虫症の改善
効果持続時間1ヶ月
副作用・リスク嘔吐、下痢、元気消失、食欲不振など

クレデリオは、『ロチラネル』を有効成分とする、食べるタイプのノミダニ薬です。

1回の投与で1ヶ月間、犬に寄生したノミ・マダニ・イヌニキビダニを駆除します。

美味しいビーフフレーバータイプなので、薬が苦手なワンちゃんでも使いやすいのが特徴。

吸収をよくするため、食事と一緒もしくは食後30分以内に投与してください。

■おすすめの方

  • いつものご飯と一緒に薬をあげたい方
  • ノミ、マダニに加え、イヌニキビダニも駆除したい方
ブラベクト錠ブラベクトスポット
使い方食べるタイプ液を垂らすタイプ
効能効果・ノミ、マダニの駆除
・イヌニキビダニの駆除による全身性毛包虫症の改善
・イヌセンコウヒゼンダニの駆除
・ノミ・マダニの駆除
効果持続時間3ヶ月4ヶ月
副作用・リスク嘔吐、下痢、食欲不振など赤み、脱毛など

ブラベクトは、『フルララネル』を有効成分とするノミダニ薬です。

「食べるタイプ」と「液を垂らすタイプ」の両方があり、食べるタイプは3ヶ月、液を垂らすタイプは4ヶ月効果が持続します。

長く効果が続くため、ワンちゃんのストレスや飼い主さんの手間を減らせるのがメリットです。

食べるタイプは美味しいポークフレーバータイプで、いつもの食事に混ぜるか、少量のご飯とともに投与してください。

■おすすめの方

  • 投与の手間を減らしたい方
  • 投与によるワンちゃんのストレスを軽減したい方
  • 「食べるタイプ」と「液を垂らすタイプ」の両方から選びたい方
使い方食べるタイプ
効能効果・ノミ・マダニの駆除
・イヌニキビダニの駆除による全身性毛包虫症の改善
・ミミヒゼンダニ・イヌセンコウヒゼンダニの駆除
効果持続時間1ヶ月
副作用・リスク嘔吐、下痢、元気消失、食欲不振など

シンパリカは、『サロラネル』を有効成分とする、食べるタイプのノミダニ薬です。

1回の投与で1ヶ月間、犬に寄生したノミ・マダニの駆除効果が持続。

また、皮膚病を引き起こすイヌニキビダニ・ミミヒゼンダニも駆除します。

小粒のミートフレーバータイプで、94%のワンちゃんが自分から食べたというデータもあるほど、美味しさに定評があります。

空腹時にも使えるので、おやつとして投与もできる薬です。

■おすすめの方

  • 空腹時にも薬をあげたい方
  • さまざまなダニを駆除したい方
使い方液を垂らすタイプ
効能効果・ノミ、マダニの駆除
・シラミ、ハジラミの駆除
・ノミ卵の孵化、ノミ幼虫の変態阻害
効果持続時間・ノミ:1ヶ月~3ヶ月
・ノミ卵、幼虫、蛹:3ヶ月
・マダニ:1ヶ月
副作用・リスクかゆみ、赤み、毛の脱色、脱毛など

マイフリーガードαは、『フィプロニル』および『メトプレン』を有効成分とする、液を垂らすタイプのノミダニ薬です。

こちらはジェネリック医薬品で、1回の投与でノミに対し1ヶ月~3ヶ月、マダニに対し1ヶ月間、新規の寄生を防ぎます。

また、最大3ヶ月の間、ノミ卵の孵化やノミ幼虫の変態を阻害します。

なお、同じ成分の薬に「フィプロスポットプラス」がありますが、こちらは別の会社から販売されているジェネリック医薬品で、効果は同じです。

■おすすめの方

  • 安いジェネリック医薬品を希望する方
  • ノミ、マダニに加えシラミ、ハジラミも駆除したい方

また、マイフリーガードとフィプロスポットには、「α」や「プラス」が付かない無印版がありますが、無印版にはメトプレンが配合されておらず、効果はノミ・マダニの駆除のみです。

使い方液を垂らすタイプ
効能効果ノミ、マダニの駆除
効果持続時間・ノミ:1ヶ月~3ヶ月
・マダニ:1ヶ月
副作用・リスクかゆみ、赤み、毛の脱色、脱毛など

■おすすめの方

  • 安いジェネリック医薬品を希望する方
  • ノミ、マダニの駆除を目的とする方
使い方液を垂らすタイプ
効能効果・ノミ、マダニの駆除
・ノミ卵の孵化、ノミ幼虫の変態阻害
効果持続時間・ノミ:7週
・ノミ卵、幼虫:12週
・マダニ:4週
副作用・リスクかゆみ、赤み、脱毛など

エフィプロデュオは、『フィプロニル』および『ピリプロキシフェン』を有効成分とする、液を垂らすタイプのノミダニ薬です。

1回の投与でノミに対し7週間、マダニに対し4週間、駆除効果が持続します。

また、12週間、ノミ卵の孵化やノミ幼虫の変態を阻害します。

■おすすめの方

  • ノミ・マダニの対策のみで十分な方
使い方液を垂らすタイプ
効能効果・ノミ、マダニの駆除
・蚊除け
効果持続時間・ノミ、マダニ:5週~6週
・蚊:1ヵ月
副作用・リスク皮膚刺激、よだれ(口に入った場合)など

フォートレオンは、『イミダクロプリド』および『ペルメトリン』を有効成分とする、液を垂らすタイプのノミダニ薬です。

1回の投与でノミ・マダニに対し5週間~6週間、駆除効果が持続します。

また、動物用医薬品で唯一、蚊除け効果があり、投与から1ヶ月間は蚊を寄せ付けません。

■おすすめの方

  • ノミ、マダニ駆除に加え、蚊の対策もしたい方

ここまで、犬のノミダニ薬について、効果の違いや選び方、おすすめの製品などを幅広く解説しました。

この記事のまとめは、以下のとおりです。

  • 犬のノミダニ薬の違いは「駆除できる虫の種類」と「効果持続時間」、「使い方」の3つ
  • ノミやマダニ、シラミ、蚊など、製品によって対象となる虫が異なる
  • 効果持続時間は1ヶ月~4ヶ月ほどで、製品により大きく異なる
  • 使い方には「食べるタイプ」と「液を垂らすタイプ」がある

この記事の内容を参考に、ワンちゃんのノミダニ対策を始めてみてくださいね。

なお、犬のノミダニ薬の購入を検討中の方は、ぜひ動物のお薬の専門店「ねこあざらし薬店」にご相談ください。

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